詰城としての山城
今回は会津若松からバスで約1時間の会津美里町にある向羽黒山城(むかいはぐろやまじょう)に登城してきました。
古くからこの会津地方を治めていた蘆名氏が盛氏(もりうじ)の時代におよそ8年の歳月を費やして築いた日本でも最大規模の山城で、盛氏以降、伊達政宗、蒲生氏郷、上杉景勝といった名だたる武将が改修をかさね、現在の城跡は上杉景勝時代の改修によるものと言われています。
上杉謙信の春日山城と居城御館、武田氏館と要害山城、また一乗谷朝倉氏館と一乗谷城のように、向羽黒山城も黒川城(現在の鶴ヶ城)の詰城としての役割を担っていました。
詰城(つめじろ)とは、すなわち最後の籠城戦に備えた城のことで、最後の決戦の場として要害の地形を利用した山城が築かれていきました。
日本最大規模と言われている通り、残念ながらすべてを回ることができませんでしたが、岩崎山山頂にある一曲輪(実城)、二曲輪(中城)、三曲輪と周り、竪堀や土塁、虎口の写真をたくさん撮ってきたのでどうぞご覧ください。
フォトギャラリー
基本データ
城名(別名) | 向羽黒山城(むかいはぐろやまじょう) |
築城者 | 蘆名盛氏(あしなもりうじ) |
築城年 | 1568年 |
城のタイプ | 山城 |
山の名前(標高) | 岩崎山(408m) |
城の標高 | 408m |
城の比高 | 約184m |
アクセス
今回は会津若松駅から会津バスでおよそ1時間かけて「インフォメーションセンター前」で下車、そのすぐ前にある本郷インフォメーションセンターで御城印と続100名城スタンプを押して向羽黒山城へ登城しました。その他、JR只見線の会津本郷駅で下車して登城する行き方もあります。詳しくは「会津里見町のホームページ」ごご参照ください。↓ ↓
登城後記
さすが東北最大級の山城と言われるだけあり、すべてを回るには1日では足りないほどでした。残念だったのは、城入口にある「向羽黒ギャラリー」が休館だったこと。ほんといつものことですが、なんで下調べをしないのか、自分のいい加減さに呆れるばかりですが、この向羽黒ギャラリーは土日祝日のみ会館していますのでご注意ください。
インフォメーションセンターの方はすごく親切丁寧に対応してくださいました。ただ、最大級の城が故に自分の現在地がわからなくなることもしばしばで、もう少し地図と実際の場所がうまくリンクしていればと感じました。
今回はすべて見ることができませんでしたので、向羽黒ギャラリー・蒲生氏郷の墓なども次の機会に回ってみたいと思います。
福島県は向羽黒山城や鶴ヶ城をはじめ、戦国時代末期や幕末維新と歴史の分岐点で緊張感のある城がたくさんありますので、時間があれば福島のお城巡りをしてみてはいかがでしょうか。