金山城 難攻不落の要塞山城




今回は、難攻不落といわれた関東の山城、金山城へ行ってきました。国内でも最大規模の縄張りらしく、とにかくどの方のブログを見ても石垣が素晴らしいイメージがある頑丈そうな山城です。

金山城は、群馬県太田駅から徒歩で約1時間のところに位置する山城ですが、太田市といえば自動車メーカー・スバルの発祥の地で、旧社名が「富士重工」、そしてその前身は中島知久平氏が設立した「中島飛行機」です。 そこで研究開発された航空技術が現在のスバルの高性能車に受け継がれています。太田市は「スバル町」という住所も実際に存在する、まさにスバルの一大拠点です。

さて、まずは「史跡金山城跡ガイダンス施設」という建物を目指して歩くことにしました。歩くこと約40分、ちょっと近代的な美術館風の建物が見えてきました。ここで金山城について下調べをしてから山城へ向かいます。

ここで100名城スタンプと御城印を購入していざ山城へ。途中、少し迷ってしまいましたが、なんとか下の案内看板のところにたどり着くことができました。ここでやっと全体の地理を把握できたので、いよいよ本丸に向かいます。

 

■フォトギャラリー ※クリックで拡大します。

 

大手虎口、日の池を抜け、いよいよ本丸です。 かつて本丸御殿があった場所には新田義貞公を祀る新田神社が建立されています。

新田義貞と言えば、鎌倉幕府を滅ぼし、南北朝の動乱では後醍醐天皇側について足利尊氏と対立したことで有名な武将です。

金山城は、鎌倉時代後期から室町時代にかけて新田氏の拠点であったため、「新田金山城」とも言われますが、北は上杉、南は北条、西は武田と戦国時代を代表する大国に囲まれているために幾度となく攻め入られますが、一度も陥落することなく耐えきった難攻不落の山城です。

 

実は神社の裏側が面白い!

神社の境内へ登る石段の脇道の「武者走り」をグルっと一周すると、ちょうど境内の裏側に現存する金山城の石垣を見ることができます。

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金山城の基本データ
築城 1469年(文明元年)、 新田一族の岩松家純によって築城
別名 新田(太田)金山城
天守 なし(本丸に御殿があった)
アクセス 東武伊勢崎線太田駅より徒歩約1時間(本丸まで)
スタンプ設置場所 史跡金山城跡ガイダンス施設

登城後記

正直なところ、整備されすぎて綺麗すぎるのが少しだけ残念でした。ただ、ハイキングコースやキャンプ場などが隣接されていて、その一部として金山城址も整備されているので、安全面なども考慮すると仕方ないのかなと思います。 いずれにせよ、しっかり歩けて満足の行く山城ツアーとなりました。

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