国内旅行実務 JR運賃・料金「総則」


第3章「JR運賃・料金」に入ります。第2章のJR旅客営業規則と重複して出題されますので、あわせて学習してください。
日本には全国6社のJRがあります。
JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州
試験問題にもよく使われる用語を以下にまとめました。
基本用語 | |
運賃 | 出発地から目的地までの運送の対価(距離を基準に計算される) |
料金 | 指定席、グリーン車、寝台車などのアップグレード(付加価値)に支払う金額 |
本州3社 | JR東日本、JR東海、JR西日本 |
JR3島 | JR北海道、JR四国、JR九州 |
幹線 | 主要な地域を結ぶ路線(時刻表は赤色) |
地方交通線 | 地方を結ぶ路線(時刻表は青色) |
新幹線 | 東海道、山陽、上越、東北(北海道)、北陸(長野)※山形、秋田は在来線扱い |
在来線 | 新幹線以外のすべての路線 |
営業キロ | JR各社が運賃計算に使用しているほぼ実際の距離 |
換算キロ | 本州3社とJR北海道が利用する、営業キロに約1割を増した距離 (営業キロ120キロ⇨換算キロ132キロ) |
擬制キロ | JR四国とJR九州が利用する、営業キロに約1割を増した距離 ※換算キロと言い方が違うだけで、意味は換算キロと同じ。 (営業キロ120キロ⇨擬制キロ132キロ) |
運賃計算キロ | 幹線と地方交通線を通しで乗車するときの距離で、幹線の営業キロと地方交通線の換算キロ(または擬制キロ)を合計した距離 |
基準額 | 本州3社とJR3島の境界駅を通しで乗車するときに基準となる金額 |
加算額 | 各JRの境界駅を通しで乗車するときに、基準額に加算される追加金額 |
境界線 | 基準額と加算額が関係する境界駅 新青森(青森県、北海道-本州)、児島(岡山県、本州-四国)、下関・小倉・博多(山口県、福岡県、本州-九州) |
JRの年齢区分は以下のようになります。
年齢区分 | |
大人 | 12歳以上(12歳の小学生は含まれない) |
小児 | 6歳以上12歳未満(6歳の未入学は含まれない) |
幼児 | 1歳以上6歳未満 |
乳児 | 1歳未満 |
年齢区分により、運賃・急行料金や座席指定料金にそれぞれ規定があります。
幼児・乳児の運賃・料金・座席指定料金 |
1.小児(こども)の運賃・料金 ・大人の半額(端数は切り捨て 155円⇨150円) ※グリーン券・グランクラス、寝台券、乗車整理券、ライナー券は大人と同額 |
2.幼児の運賃・料金が無料となる場合 ・大人または小児1人が同伴して自由席を利用(2人まで) ・大人または小児1人が同伴して特急寝台(A,B)を利用 |
3.幼児が小児扱いとなる場合 ・大人または小児1人に同伴する3人目以降の幼児 ・幼児だけで乗車(単独で旅行) ・指定席、グリーン席、寝台を単独で使用(※乳児も小児扱い) ・団体旅客として乗車(園児の旅行など) |
4.個室寝台について ・人数分の大人料金が必要(小児料金はない) ※2人用個室を1人で利用する場合も、大人2人分の料金が必要。 ※小児、幼児も大人料金 |
乗車券の発売日は以下の通りです。
乗車券の発売日 | |
普通乗車券 | 搭乗日に購入(原則) ※指定券を伴う場合は、指定券の発売日に購入できる。 |
指定券 | 始発駅出発日の1カ月前から発売(午前10時) 例) ①8月31日に乗車予定⇨7月31日から発売 ②7月31日に乗車予定⇨7月1日から発売 ※同一日がない場合は次の日になる。 |