運送約款 JR旅客営業規則「総則」


JR旅客営業規則は、この後の第3章「国内旅行実務(JR運賃・料金)」の問題としても出題されますので、ふたつをあわせて効率よく学習していきましょう。
運送約款 |
1.国内航空運送約款(空路) (ANA、JAL) |
2.JR旅客営業規則(鉄道) |
3.貸切バス約款(陸路) |
4.フェリー標準運送約款(海路) |
日本には全国6社のJRがあります。
JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州
JRJR旅客営業規則でよく使われる用語を以下にまとめました。
基本用語 | |
運賃 | 出発地から目的地までの運送の対価(距離を基準に計算される) |
料金 | 指定席、グリーン車、寝台車などのアップグレード(付加価値)に支払う金額 |
営業キロ | JR各社が運賃計算に使用しているほぼ実際の距離 |
普通列車 | 急行列車以外の列車 |
急行列車 | 特別急行列車及び普通急行列車 |
特別車両 | 旅客車のうち、特別な設備をした座席車(A寝台の設備をした寝台車を座席車として使用する場合を含む)グリーン車 |
乗車券類 | 乗車券、急行券、特別車両券、寝台券、コンパートメント券及び座席指定券 |
指定券 | 乗車日及び乗車列車を指定して発売する急行券、特別車両券(指定席特別車両券 、寝台券、コンパートメント券及び座席指定券 |
旅行開始 | 旅客が旅行を開始する駅において、乗車券の改札を受けて入場すること。ただし、駅員無配置駅から旅客が乗車する場合は、その乗車することをいう。 |
契約の成立・期間の計算 |
1.旅客等が所定の運賃・料金を支払い、乗車券類等その契約に関する証票の交付を受けた時に成立する |
2.期間の計算をする場合、初日は時間の長短にかかわらず、1日として計算する(即日起算) |

JRの年齢区分は以下のようになります。航空運送約款、またこの後のバスやフェリーなど、年齢区分はしっかり区別して覚えましょう。
年齢区分 | |
大人 | 12歳以上(12歳の小学生は含まれない) |
小児 | 6歳以上12歳未満(6歳の未入学は含まれない) |
幼児 | 1歳以上6歳未満 |
乳児 | 1歳未満 |
年齢区分により、運賃・急行料金や座席指定料金にそれぞれ規定があります。
幼児・乳児の運賃・料金・座席指定料金 |
1.小児(こども)の運賃・料金 ・大人の半額(端数は切り捨て 155円⇨150円) ※グリーン券・グランクラス、寝台券、乗車整理券、ライナー券は大人と同額 |
2.幼児の運賃・料金が無料となる場合 ・大人または小児1人が同伴して自由席を利用(2人まで) ・大人または小児1人が同伴して特急寝台(A,B)を利用 |
3.幼児が小児扱いとなる場合 ・大人または小児1人に同伴する3人目以降の幼児 ・幼児だけで乗車(単独で旅行) ・指定席、グリーン席、寝台を単独で使用(※乳児も小児扱い) ・団体旅客として乗車(園児の旅行など) |
4.個室寝台について ・人数分の大人料金が必要(小児料金はない) ※2人用個室を1人で利用する場合も、大人2人分の料金が必要。 ※小児、幼児も大人料金 |