国内航空運送約款「運送の拒否・制限」
運送機関の中でも、航空輸送に関しては年齢制限や持ち物など、安全上、特に厳しい決まりや制限がかけられています。それでは、航空会社がおこなう運送の拒否や制限について詳しくみていきましょう。
搭乗・集合時間
- 航空会社が指定する時刻までに搭乗手続き(チェックイン)をしなければならない。
- 搭乗する航空便に有効な航空券(認証コードなど)、搭乗媒体(アプリなど)を提示する。
- 上記の行為を履行できない場合、搭乗を拒絶することがある。
搭乗拒絶・降機
以下に該当すると認めた場合には、当該旅客の搭乗を拒絶しまたは寄航地空港で降機させることができます。
- その旅客の手荷物についても同様の取扱いとする。
- 払戻しのための「払戻手数料」は徴収されるが「取消手数料」については徴収されない。
- 行為の継続を防止するために必要と認める場合、当該行為者を拘束することができる。
搭乗拒否・降機事由
- 運航の安全のために必要な場合
- 法令または官公署の要求に従うために必要な場合
- 旅客の行為、年令または精神的若しくは身体的状態が次のいずれかに該当する場合
- 航空会社の特別な取扱いを必要とする場合
- 重傷病者または8歳未満の小児で付添人のない場合
- 感染症または感染症の疑いがある場合
- 次に掲げるものを携帯する場合:
武器(職務上携帯するものを除く:警察)、火薬、爆発物、他に腐蝕を及ぼすような物品、引火しやすい物品、航空機・旅客若しくは搭載物に迷惑若しくは危険を与える物品または航空機による運送に不適当な物品若しくは動物 - 他の旅客に不快感を与え、または迷惑を及ぼすおそれのある場合
- 当該旅客自身若しくは他の人または航空機若しくは物品に危害を及ぼすおそれのある行為を行う場合(拘束)
- 手荷物に関する規定に違反する場合
- 会社係員(地上職員、客室乗務員)の業務の遂行を妨げ、またはその指示に従わない場合(拘束)
- 会社の許可なく、機内で、携帯電話機・携帯ラジオ・電子ゲーム等電子機器を使用する場合
- 機内で喫煙する場合
非常口座席への着席拒絶
以前は国際便でもチェックイン時に非常口座席をお願いされたこともありましたが、最近は歳のせいか全くお願いされなくなり、少し寂しい思いもしています。
以下に該当する場合、非常脱出時における援助者の確保のため、旅客の非常口座席への着席を拒絶し、他の座席へ変更することができる。
- 満15歳未満の者
- 身体上、健康上またはその他の理由によって、非常脱出時における援助に支障がある者または援助することにより、旅客自身の健康に支障をきたす者(手足にケガを負っている旅客など)
- 会社の示す脱出手順または会社係員の指示を理解できない者(日本語が話せない外国人など)
- 脱出援助を実施することに同意しない者
特別料金を支払って非常口座席を確保した旅客がこれらに該当するために座席に座ることができない場合は、収受した特別料金を払戻し、また旅客が取消した場合にも取消手数料を徴収しない。
確認テスト
確認テスト 運送約款「国内航空運送約款」
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