JR旅客営業規則「手回り品・特別企画乗車券」
日常電車を使う時に、手荷物についてあまり意識をすることがないと思いますが、JR旅客営業規則にも航空約款やバス・フェリー約款と同様に、車内に持ち込めるものに制限があります。(JR東海ホームページ「手回り品」参照)
手回り品
1.無料で持ち込める荷物
携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250㎝(長さは2mまで)以内、重さが30kg以内のもの2個まで車内に持ち込むことができる。
- 傘、つえ、ハンドバックなど身の回り品。(個数の制限がない)
- 旅行鞄、スーツケース、スポーツ用品(サーフボードは専用の袋に収納したもの)、楽器、娯楽用品、玩具、その他携帯できる荷物。
※スポーツ用品、楽器、娯楽用品などは、長さの制限を超える場合であっても、車内で立てかけて携帯できるものは持ち込むことができる。(スキー、スノボ、サーフィン、釣り竿など) - 自転車は、解体し専用の袋に収納したもの、折りたたみ式自転車は折りたたんで専用の袋に収納したもの。
- 身体障害者補助犬法に定める盲導犬、介助犬、聴導犬を使用者本人が随伴する場合(ハーネス使用)
※法に定める表示等を行っている場合に限る。 - 車イス:長さ・高さが120cm以内で、幅が70cm以内のもの。
2.有料で持ち込める荷物
小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(※猛獣やへびの類を除く)
- 手回り品料金:1個につき290円。
- 乗車駅の改札口などで荷物を見せ、普通手回り品きっぷを購入する。
- タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内の動物専用ケースにいれたもの。
- ケースと動物を合わせた総重量が10㎏以内。
3.持込めない荷物
旅客が手回り品に危険物を所持している疑いがある場合、旅客の立会いの下、手回り品の中身を点検することがある。これに応じない場合は、その後は乗車することができない。(降車しなければならない)
- 危険品
- 危険品とは、可燃性液体、高圧ガス、可燃性固体、火薬類、揮散性毒物、農薬など。
- 一部の危険品については、梱包方法や持ち込み数量などを制限した上で、車内に持込める。
ex.酒類・化粧品類・医薬品・ヘアスプレーなど。2リットル以内または容器を含む重さが2kg以内
- 刃物 (他の旅客に危害を及ぼす恐れがないように梱包された刃物は除く)
- 暖炉・コンロ (車内で使用する恐れがないもの、携帯用のカイロは除く)
- 動物 (少量の小鳥、小虫類、初生ひな、魚介類でケースに入れたものは除く)
- 死体、不潔なもの、臭気を発するもの。
- 他の旅客に危害を及ぼす恐れのあるもの、車両などを破損する恐れのあるもの。
特別企画乗車券
JRでは、ある運送条件のもとに特別企画乗車券(割引乗車券)を発行しています。代表的な特別企画乗車券は以下の通りです。
1.青春18きっぷ
- JRにより利用期間が設定されている。(春休み、夏休み、冬休み)
- 年齢制限なし(大人・小児同額)
- 5枚綴り(1人で5回利用、5人で1枚づつ利用など)
- JR全線の普通列車の普通車自由席を回数の制限なく利用可能。
- 1回の利用は当日限り有効。
- 払戻手数料は220円(有効期間内で未使用の場合に限る)
- 各1人(回)分でのこども2人使用はできない。
- JRバスは利用できない。
2.ジパング倶楽部
- 満65歳以上で入会できる会員制サービス
- 年会費 3,840円
- 片道・往復・連続で201キロ以上の場合、最大30%の割引が適用される。
- 割引回数は年間20回まで。
- 割引対象は、普通乗車券、指定席特急券、自由席特急券、急行券、グリーン券、指定席券
※寝台料金、のぞみ号・みずほ(自由席を含む)の特急料金、グリーン・グランクラス料金は対象外)
3.レール&レンタカーきっぷ
- JR 線の営業キロを片道・往復・連続で201km以上利用すること。
- 最初にJR線を利用し、その出発駅から駅レンタカー営業所のある駅までJR線の最短経路で101km以上離れていること。
- JR線の運賃が2割引、料金が1割引になる。(同行者はも同一行程で利用し、同時に購入することで適用される)
- 往復割引、ジパングクラブなどとの併用はできない。
- 同行者も同一行程で利用し、同時に購入することで同様のサービスが適用される。
- GWや年末年始などの繁忙期は適用外。
確認テスト
確認テスト 運送約款「JR旅客営業規則」
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