国内旅行実務 JR運賃・料金「新幹線(通し計算・料金)」

新幹線は日本全国に9つの路線があります。
新幹線の種類 | ||
東海道新幹線 | 東京〜新大阪 | のぞみ、ひかり、こだま |
山陽新幹線 | 新大阪〜博多 | のぞみ、みずほ、ひかり、こだま、さくら |
東北新幹線 | 東京〜新青森 | はやぶさ・はやて(全車指定席)、やまびこ、なすの |
上越新幹線 | 東京〜新潟 | とき、たにがわ |
北陸新幹線 | 東京〜金沢 | かがやき(全車指定席)、はくたか、あさま、つるぎ |
九州新幹線 | 博多〜鹿児島 | みずほ、さくら、つばめ |
山形新幹線(ミニ新幹線) | 東京~(福島)~新庄 ※福島~新庄間は在来線扱い |
つばさ |
秋田新幹線(ミニ新幹線) | 東京~(盛岡)~秋田 ※盛岡~秋田間は在来線扱い |
こまち(全車指定席、はやぶさと連結) |
北海道新幹線 | 新青森〜新函館北斗 | はやぶさ・はやて(全車指定席) |
※赤字の列車は、高速料金(時速300km/時以上)が加算されるため、他の列車より特急料金が高額に設定されている。 |
通し計算 |
同一方向、同一路線で新幹線の改札口を出なければ、2つ以上の新幹線の列車を途中で乗り継いでも特急料金・グリーン料金・グランクラス料金は新幹線の全乗車区間を通しで計算することができる。 |
通し計算ができない場合 ・北陸新幹線のJR東日本とJR西日本をまたがる場合のグリーン・グランクラス料金(新幹線(グリーン・グランクラス料金)参照) ・東京駅・大宮駅・高崎駅(一部行程) |
通し計算の例を以下にまとめました。
「ひかり」と「こだま」を乗り継ぐ場合 | ||||||||
・「ひかり」と「こだま」は同ランクの新幹線になる ・「指定席」と「自由席」を乗り継ぐ場合、全区間の「ひかり・こだま」指定席特急料金の通し料金で計算する ・東海道新幹線と山陽新幹線は同一の新幹線とみなす ![]()
東京ー岡山間の「ひかり・こだま」指定席特急券の料金が特急料金になる。(6,460円) |
「のぞみ指定席」と「ひかり・こだま(指定・自由席)」を乗り継ぐ場合 | ||||||||||
・「のぞみ」には高速料金が加算された高額な指定席特急料金が設定されている(のぞみ加算額) ・全区間の「ひかり・こだま」指定席特急料金に、「のぞみ」区間の加算額を合算する ![]()
①東京−岡山間の「ひかり・こだま」指定席特急料金を計算する ②東京−新大阪間の「のぞみ加算額」を計算する ③東京−岡山間の「ひかり・こだま」指定席特急料金に、「のぞみ」加算額を加える |
「のぞみ自由席」と「ひかり・こだま(指定・自由席)」を乗り継ぐ場合 | ||||
・「のぞみ」普通車自由席は、「ひかり・こだま」普通車指定席より料金が安いため、これらを乗り継ぐ場合、「のぞみ加算額」はなく、全区間の「ひかり・こだま」指定席特急料金の通し料金で計算する
※新大阪駅で改札口を出ず、当日中に乗り継ぐ。
東京−岡山間の「ひかり・こだま」指定席特急券の料金が特急料金になる。(6,460円) |
「さくら指定席」で山陽新幹線と九州新幹線を乗り継ぐ場合 | ||||||||
・山陽新幹線内を運転する「さくら」は、「ひかり・こだま」と同額の特急料金が適用される ・実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する ・山陽新幹線のみ指定席特急料金に「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される ・九州新幹線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される ![]()
①新大阪−博多間の「さくら」指定席特急料金を計算する ②博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金から特急料金の低減をする ③新大阪−博多間の「さくら」指定席特急料金と博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金を合算する |

新幹線「みずほ」指定席特急料金で新大阪−熊本間を乗車する場合、「のぞみ」と同様に新大阪−博多間の料金に高速料金が加算されるため、「さくら」指定席特急料金よりも高額になりますが、計算方法は上記の表と同じになります。
「さくら自由席」で山陽新幹線と九州新幹線を乗り継ぐ場合 | ||||||||
・山陽新幹線内を運転する「さくら」は、「ひかり・こだま」と同額の特急料金が適用される ・実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する ・山陽新幹線と九州新幹線の両方に指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される ![]()
①新大阪−博多間の「さくら」指定席特急料金から特急料金の低減をする ②博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金から特急料金の低減をする ③新大阪−博多間の「さくら」指定席特急料金と博多−熊本間の「さくら」自由席特急料金を合算する |
「のぞみ指定席」と「さくら指定席」を乗り継ぐ場合 | ||||||||
・実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する ・山陽新幹線内の「のぞみ」と「みずほ」は高速料金が加算された高額な料金設定になる ・山陽新幹線のみ指定席特急料金に「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される ・九州新幹線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される ![]()
①新大阪−博多間の「のぞみ」指定席特急料金を計算する ②博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金から特急料金の低減をする ③新大阪−博多間の「のぞみ」指定席特急料金と博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金を合算する |

新大阪−博多間を「みずほ」指定席特急料金で乗車した場合も、上記の表と同じ料金計算になります。
東海道・山陽新幹線から九州新幹線を乗り継ぐ場合(1) | ||||||||
・実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する ・東海道・山陽新幹線と九州新幹線の両方に「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される ※九州新幹線に特急料金の低減(−530円)が適用されないことに注意。 ![]()
9,310円+3,060円 |
東海道・山陽新幹線から九州新幹線を乗り継ぐ場合(2) | ||||||||||||||
・実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する ・東海道・山陽新幹線と九州新幹線の両方に「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される ・「のぞみ指定席」区間に「のぞみ加算額」が適用される ※九州新幹線に特急料金の低減(−530円)が適用されないこと注意。 ![]()
①名古屋−博多間の「ひかり・こだま」指定席特急料金を計算する ②名古屋−新大阪間の「のぞみ加算額」を計算する ③博多−久留米間の「さくら」指定席特急料金を計算する ④名古屋−博多間の「ひかり・こだま」指定席特急料金と博多−久留米間の「さくら」指定席特急料金を合算し、「のぞみ」加算額を加える |
東北新幹線「はやぶさ全席指定席」と東北新幹線「はやて・やばびこ・なすの」を乗り継ぐ場合 | ||||||||||
・「はやぶさ」には高速料金が加算された高額な指定席特急料金が設定されている(はやぶさ加算額) ・全区間の「はやて・やまびこ・なすの」指定席特急料金に、「はやぶさ」区間の加算額を合算する ・東北新幹線は「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される ![]()
①東京−新青森間の「はやぶさ以外」指定席特急料金を計算する ②仙台−新青森間の「はやぶさ加算額」を計算する ③東京−新青森間の「はやぶさ以外」指定席特急料金に、「はやぶさ加算額」を加える |
「はやぶさ指定席」で東北新幹線と北海道新幹線を乗り継ぐ場合 | ||||||||
・実際の乗継駅にかかわらず、「新青森駅」で区分して、両方の特急料金を合算する ・東北新幹線のみ指定席特急料金に「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される ・北海道新幹線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される ![]()
①仙台−新青森間の「はやぶさ」指定席特急料金を計算する ②新青森−新函館北斗間の指定席特急料金から特急料金の低減をする ③仙台−新青森間の「はやぶさ」指定席特急料金と新青森−新函館北斗間の指定席特急料金を合算する |
山形・秋田新幹線の料金(新幹線と在来線の直通乗車) | ||||||||
山形新幹線 ・東京-福島間(東北新幹線)と福島-新庄間(在来線)を結ぶ ・両区間を直通乗車する場合、新幹線と在来線の両区間の特急料金を合算したものが全区間の特急料金となる ・東北新幹線と在来線の指定席特急料金に「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される ・新幹線と在来線をまたがって普通車指定席を利用する場合、在来線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される ※上りの東北新幹線と下りの在来線(新青森⇨福島⇨新庄)は特急料金の低減ナシ。 ![]()
①東京−福島間の「つばさ」指定席特急料金を計算する ②福島−新庄間の指定席特急料金から特急料金の低減をする ③東京−福島間の「つばさ」指定席特急料金と福島−新庄間の指定席特急料金を合算する |

秋田新幹線「こまち」は、東京−盛岡間を東北新幹線「はやぶさ」と連結して運行します。そのため、この区間は「はやぶさ」と同額の特急料金が設定されています。特急料金の計算方法は、山形新幹線の例と同じです。
「やまびこ指定席」と「こまち指定席」を乗り継ぐ場合 | ||||||||||||||
・実際の乗継駅にかかわらず、「盛岡駅」で区分して、両方の特急料金を合算する ・東北新幹線・在来線の両方に「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される ・仙台−盛岡間に「はやぶさ加算額」が適用される ※「こまち」は、東京−盛岡間は東北新幹線「はやぶさ」と連結している。 ・新幹線と在来線をまたがって普通車指定席を利用する場合、在来線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される ※上りの東北新幹線と下りの在来線(新青森⇨盛岡⇨秋田)は特急料金の低減ナシ。 ![]()
①東京−盛岡間の「はやぶさ以外」指定席特急料金を計算する ②盛岡−秋田間の指定席特急料金から特急料金の低減をする ③仙台−盛岡間の「はやぶさ加算額」を計算する ④東京−盛岡間の「はやぶさ以外」指定席特急料金と盛岡−秋田間の指定席特急料金に「はやぶさ加算額」を加える |