JR運賃・料金「新幹線(乗り継ぎ計算)」
新幹線の種類
北海道新幹線 | 新青森〜新函館北斗 | はやぶさ・はやて(全車指定席) |
東北新幹線 | 東京〜新青森 | はやぶさ・はやて(全車指定席)、やまびこ、なすの |
上越新幹線 | 東京〜新潟 | とき、たにがわ |
北陸新幹線 | 東京〜敦賀 | かがやき(全車指定席)、はくたか、あさま、つるぎ |
東海道新幹線 | 東京〜新大阪 | のぞみ、ひかり、こだま |
山陽新幹線 | 新大阪〜博多 | のぞみ、みずほ、ひかり、こだま、さくら |
九州新幹線 | 博多〜鹿児島中央 | みずほ、さくら、つばめ |
西九州新幹線 | 武雄温泉〜長崎 | かもめ |
山形新幹線(ミニ新幹線) | 東京~(福島)~新庄 ※福島~新庄間は在来線扱い |
つばさ |
秋田新幹線(ミニ新幹線) | 東京~(盛岡)~秋田 ※盛岡~秋田間は在来線扱い |
こまち(全車指定席、はやぶさと連結) |
※赤字の列車は、高速料金(時速300km/時以上)が加算されるため、他の列車より特急料金が高額に設定されている。
乗り継ぎ
文章は理解するのも説明するのも大変ですので、いろいろなパターンを使って解説していきます。
1.「ひかり」と「こだま」を乗り継ぐ場合
- 「ひかり」と「こだま」は同ランクの新幹線になる。
- 東海道新幹線と山陽新幹線を同一の新幹線とみなす。
- 同ランクで「指定席」と「自由席」を乗り継ぐ場合、全区間の「ひかり・こだま」指定席特急料金の通し料金で計算する。
※新大阪駅で改札口を出ず、当日中に乗り継ぐ。
東海道・山陽新幹線「ひかり・こだま」指定席特急料金(通常期) | |
東京−新大阪 | 5,490円 |
新大阪−岡山 | 3,060円 |
東京−岡山 | 6,460円 |
東京ー岡山間の「ひかり・こだま」指定席特急券の料金が特急料金になる。(6,460円)
※「繁忙期」「閑散期」に±200円を加減する。
2.「のぞみ指定席」と「ひかり・こだま(指定・自由席)」を乗り継ぐ場合
- 「のぞみ」には高速料金が加算された高額な指定席特急料金が設定されている。(のぞみ加算額)
- 全区間の「ひかり・こだま」指定席特急料金に、「のぞみ」区間の加算額を合算する。
※新大阪駅で改札口を出ず、当日中に乗り継ぐ。
東海道・山陽新幹線「のぞみ」指定席特急料金(通常期) | |
東京−新大阪 | 5,810円 |
東海道・山陽新幹線「ひかり・こだま」指定席特急料金(通常期) | |
東京−新大阪 | 5,490円 |
東京−岡山 | 6,460円 |
- 東京−岡山間の「ひかり・こだま」指定席特急料金を計算する。
=6,460円
※「繁忙期」「閑散期」に±200円を加減する。 - 東京−新大阪間の「のぞみ加算額」を計算する。
5,810円(東京−新大阪間の「のぞみ」指定席特急料金)−5,490円(東京−新大阪間の「ひかり・こだま」指定席特急料金)
=320円(のぞみ加算額) - 東京−岡山間の「ひかり・こだま」指定席特急料金に、「のぞみ」加算額を加える。
6,460円+320円
=6,780円(東京−岡山間の指定席特急料金)
3.「のぞみ自由席」と「ひかり・こだま(指定・自由席)」を乗り継ぐ場合
- 「のぞみ」普通車自由席は、「ひかり・こだま」普通車指定席より料金が安いため、これらを乗り継ぐ場合、「のぞみ加算額」はなく、全区間の「ひかり・こだま」指定席特急料金の通し料金で計算する。
※新大阪駅で改札口を出ず、当日中に乗り継ぐ。
東海道・山陽新幹線「ひかり・こだま」指定席特急料金(通常期) | |
東京−岡山 | 6,460円 |
東京−岡山間の「ひかり・こだま」指定席特急券の料金が特急料金になる。(6,460円)
※「繁忙期」「閑散期」に±200円を加減する。
4.「さくら指定席」で山陽新幹線と九州新幹線を乗り継ぐ場合
- 山陽新幹線内を運転する「さくら」は、「ひかり・こだま」と同額の特急料金が適用される。
- 実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する。
- 山陽新幹線のみ指定席特急料金に「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される。
- 九州新幹線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される。
山陽新幹線「ひかり・こだま・さくら」指定席特急料金(通常期) | |
新大阪−博多 | 5,490円 |
九州新幹線「みずほ・さくら・つばめ」指定席特急料金(通常期) | |
博多−熊本 | 3,060円 |
- 新大阪−博多間の「さくら」指定席特急料金を計算する。
=5,490円
※「繁忙期」「閑散期」の場合は、±200円を加減する。 - 博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金から特急料金の低減をする。
3,060円ー530円
=2,530円 - 新大阪−博多間の「さくら」指定席特急料金と博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金を合算する5,490円+2,530円
=8,020円(新大阪−熊本間の指定席特急料金)
5.「さくら自由席」で山陽新幹線と九州新幹線を乗り継ぐ場合
- 山陽新幹線内を運転する「さくら」は、「ひかり・こだま」と同額の特急料金が適用される。
- 実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する。
- 山陽新幹線と九州新幹線の両方に指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される。
山陽新幹線「ひかり・こだま・さくら」指定席特急料金(通常期) | |
新大阪−博多 | 5,490円 |
九州新幹線「みずほ・さくら・つばめ」指定席特急料金(通常期) | |
博多−熊本 | 3,060円 |
- 新大阪−博多間の「さくら」指定席特急料金から特急料金の低減をする。
5,490円ー530円
=4,960円(新大阪−博多間の自由席特急料金) - 博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金から特急料金の低減をする。
3,060円ー530円
=2,530円(博多−熊本間の自由席特急料金) - 新大阪−博多間の「さくら」指定席特急料金と博多−熊本間の「さくら」自由席特急料金を合算する。4,960円+2,530円
=7,490円(新大阪−熊本間の自由席特急料金)
6.「のぞみ指定席」と「さくら指定席」を乗り継ぐ場合
- 実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する。
- 山陽新幹線内の「のぞみ」と「みずほ」は高速料金が加算された高額な料金設定になる。
- 山陽新幹線のみ指定席特急料金に「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される。
- 九州新幹線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される。
※博多駅で改札口を出ず、当日中に乗り継ぐ。
山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」指定席特急料金(通常期) | |
新大阪−博多 | 5,810円 |
九州新幹線「みずほ・さくら・つばめ」指定席特急料金(通常期) | |
博多−熊本 | 3,060円 |
- 新大阪−博多間の「のぞみ」指定席特急料金を計算する。
=5,810 円
※「繁忙期」「閑散期」の場合は、±200円を加減する。 - 博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金から特急料金の低減をする。
3,060円ー530円
=2,530円 - 新大阪−博多間の「のぞみ」指定席特急料金と博多−熊本間の「さくら」指定席特急料金を合算する。5,810円+2,530円
=8,340円(新大阪−熊本間の指定席特急料金)
新大阪−博多間を「みずほ」指定席特急料金で乗車した場合も、上記の表と同じ料金計算になります。
7.東海道・山陽新幹線から九州新幹線を乗り継ぐ場合(1)
- 実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する。
- 東海道・山陽新幹線と九州新幹線の両方に「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される。
※九州新幹線に特急料金の低減(−530円)が適用されないことに注意。
※博多駅で改札口を出ず、当日中に乗り継ぐ。
東海道・山陽新幹線「のぞみ」指定席特急料金(通常期) | |
東京−博多 | 9,310円 |
九州新幹線「みずほ・さくら・つばめ」指定席特急料金(通常期) | |
博多−熊本 | 3,060円 |
9,310円+3,060円
=12,370円(東京−熊本間の指定席特急料金)
※「繁忙期」「閑散期」に±200円を加減する。
8.東海道・山陽新幹線から九州新幹線を乗り継ぐ場合(2)
- 実際の乗継駅にかかわらず、「博多駅」で区分して、両方の特急料金を合算する。
- 東海道・山陽新幹線と九州新幹線の両方に「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される。
- 「のぞみ指定席」区間に「のぞみ加算額」が適用される。
※九州新幹線に特急料金の低減(−530円)が適用されないこと注意。
※新大阪駅で改札口を出ず、当日中に乗り継ぐ。
東海道・山陽新幹線「のぞみ」指定席特急料金(通常期) | |
名古屋−新大阪 | 3,270円 |
東海道・山陽新幹線「ひかり・こだま」指定席特急料金(通常期) | |
名古屋−新大阪 | 3,060円 |
名古屋−博多 | 7,030円 |
九州新幹線「みずほ・さくら・つばめ」指定席特急料金(通常期) | |
博多−久留米 | 1,790円 |
- 名古屋−博多間の「ひかり・こだま」指定席特急料金を計算する。
=7,030円
※「繁忙期」「閑散期」に±200円を加減する。 - 名古屋−新大阪間の「のぞみ加算額」を計算する。
3,270円(名古屋−新大阪間の「のぞみ」指定席特急料金)−3,060円(名古屋−新大阪間の「ひかり・こだま」指定席特急料金)
=210円(のぞみ加算額) - 博多−久留米間の「さくら」指定席特急料金を計算する。
=1,790円
※「繁忙期」「閑散期」に±200円を加減する。 - 名古屋−博多間の「ひかり・こだま」指定席特急料金と博多−久留米間の「さくら」指定席特急料金を合算し、「のぞみ」加算額を加える。
7,030円+1,790円+210円
=9.030円(名古屋−久留米間の指定席特急料金
9.東北新幹線「はやぶさ全席指定席」と東北新幹線「はやて・やばびこ・なすの」を乗り継ぐ場合
- 「はやぶさ」には高速料金が加算された高額な指定席特急料金が設定されている。(はやぶさ加算額)
- 全区間の「はやて・やまびこ・なすの」指定席特急料金に、「はやぶさ」区間の加算額を合算する。
- 東北新幹線は「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される。
東北新幹線「はやぶさ」の指定席特急料金(通常期) | |
仙台−新青森 | 5,040円 |
東北新幹線「はやぶさ以外」指定席特急料金(通常期) | |
東京−新青森 | 7,130円 |
仙台−新青森 | 4,830円 |
- 東京−新青森間の「はやぶさ以外」指定席特急料金を計算する。
=7.130円
※「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」を加減する。 - 仙台−新青森間の「はやぶさ加算額」を計算する。
5,040円(仙台−新青森間の「はやぶさ」指定席特急料金)−4,830円(仙台−新青森間の「はやぶさ以外」指定席特急料金)
=210円(はやぶさ加算額) - 東京−新青森間の「はやぶさ以外」指定席特急料金に、「はやぶさ加算額」を加える。
7,130円+210円
=7,330円(東京−新青森間の指定席特急料金)
10.「はやぶさ指定席」で東北新幹線と北海道新幹線を乗り継ぐ場合
- 実際の乗継駅にかかわらず、「新青森駅」で区分して、両方の特急料金を合算する。
- 東北新幹線のみ指定席特急料金に「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される。
- 北海道新幹線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される。
東北新幹線「はやぶさ」の指定席特急料金(通常期) | |
仙台−新青森 | 5,040円 |
北海道新幹線の指定席特急料金(通常期) | |
新青森−新函館北斗 | 4,530円 |
- 仙台−新青森間の「はやぶさ」指定席特急料金を計算する。
=5,040円
※「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」を加減する。 - 新青森−新函館北斗間の指定席特急料金から特急料金の低減をする。
4,530円ー530円
=4,000円 - 仙台−新青森間の「はやぶさ」指定席特急料金と新青森−新函館北斗間の指定席特急料金を合算する。5,040円+4,000円
=9,040円(仙台−新函館北斗間の指定席特急料金)
11.山形・秋田新幹線の料金(新幹線と在来線の直通乗車)
山形新幹線
- 東京-福島間(東北新幹線)と福島-新庄間(在来線)を結ぶ。
- 両区間を直通乗車する場合、新幹線と在来線の両区間の特急料金を合算したものが全区間の特急料金となる。
- 東北新幹線と在来線の指定席特急料金に「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される。
- 新幹線と在来線をまたがって普通車指定席を利用する場合、在来線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される。
※上りの東北新幹線と下りの在来線(新青森⇨福島⇨新庄)は特急料金の低減ナシ。
東北新幹線「はやぶさ以外」指定席特急料金(通常期) | |
東京−福島 | 4,270円 |
在来線(奥羽本線)の指定席特急料金(通常期) | |
福島−新庄 | 2,110円 |
- 東京−福島間の「つばさ」指定席特急料金を計算する。
=4,270円
※「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」を加減する。 - 福島−新庄間の指定席特急料金から特急料金の低減をする。
2,110円−530円
=1,580円
※「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」を加減する。 - 東京−福島間の「つばさ」指定席特急料金と福島−新庄間の指定席特急料金を合算する。
4,270円+1,580円
=5,850円(東京−新庄間の指定席特急料金)
12.「やまびこ指定席」と「こまち指定席」を乗り継ぐ場合
- 実際の乗継駅にかかわらず、「盛岡駅」で区分して、両方の特急料金を合算する。
- 東北新幹線・在来線の両方に「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」が適用される。
- 仙台−盛岡間に「はやぶさ加算額」が適用される。
※「こまち」は、東京−盛岡間は東北新幹線「はやぶさ」と連結している。 - 新幹線と在来線をまたがって普通車指定席を利用する場合、在来線の指定席特急料金から特急料金の低減(−530円)が適用される。
※上りの東北新幹線と下りの在来線(新青森⇨盛岡⇨秋田)は特急料金の低減ナシ。
※仙台駅で改札口を出ず、当日中に乗り継ぐ。
東北新幹線「はやぶさ以外」指定席特急料金(通常期) | |
東京−盛岡 | 5,910円 |
仙台−盛岡 | 3,170円 |
秋田新幹線「こまち」指定席特急料金(通常期) | |
仙台−盛岡 | 3,380円 |
在来線(田沢湖・奥羽本線)の指定席特急料金(通常期) | |
盛岡−秋田 | 2,110円 |
- 東京−盛岡間の「はやぶさ以外」指定席特急料金を計算する。
=5,910円
※「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」を加減する。 - 盛岡−秋田間の指定席特急料金から特急料金の低減をする。
2,110円−530円
=1,580円
※「最繁忙期+400円」「繁忙期+200円」「閑散期-200円」を加減する。 - 仙台−盛岡間の「はやぶさ加算額」を計算する。
3,380円(仙台−盛岡間の「こまち」指定席特急料金)−3,170円(仙台−盛岡間の「はやぶさ以外」指定席特急料金)
=210円(はやぶさ加算額) - 東京−盛岡間の「はやぶさ以外」指定席特急料金と盛岡−秋田間の指定席特急料金に「はやぶさ加算額」を加える。
5,910円+1,580円+210円
=7,700円(東京−秋田間の指定席特急料金)
秋田新幹線「こまち」は、東京−盛岡間を東北新幹線「はやぶさ」と連結して運行します。そのため、この区間は「はやぶさ」と同額の特急料金が設定されています。
確認テスト
確認テスト 国内旅行実務「JR運賃・料金」
PLAY AGAIN を押すと、新しい問題がランダムに出題されます。何度も違う問題に挑戦しましょう。