武田氏館(武田神社)




甲府駅から真っ直ぐなゆるい坂道を約30分くらい歩いていくと、武田信玄の父・武田信虎が建てた居館の躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)の跡地に建てられて武田神社があります。

為せば成る

よく聞く言葉ですが、実はこの言葉、武田信玄の言われた名言であることはご存知でしょうか。

為せば成る 為さねば成らぬ成る業を 成らぬと捨つる人のはかなさ

まずはやつてみる(努力してみる)。やる前から出来ないと思ってしまうことが残念である。

仕事にしろ何にしろ、難しいと思ったことでもまずはトライしてみることが重要で、その結果が上手くいくかどうかは分からないけれど、トライする前に自分から諦めてしまってはその先何も進まないということです。

時代を超えて心に刺さる良い名言ですね。

武田信玄考案の陣中食

山梨県のご当地グルメとして「ほうとう」が有名です。信玄公が自分の刀で食材を切ったことから「宝刀(ほうとう)」と名付けられたとも言われています。かぼちゃやじゃがいもなど中の具がすべて大きくカットされていて、さすが陣中食だけあってお腹が満たされます。甲府駅付近に何件かほうとうのお店がありますので、ぜひ食してみてください。

武田氏館の歴史的背景

武田氏三代(信虎、信玄、勝頼)の居館で、1519年に信虎が築きはじめ、その後約60年間この場所が武田氏の中心地となりそれに伴い甲府も発展していきます。館の周りは3つの山に囲まれており、その中に要害山城を配置して籠城しやすくし、自らは攻めに出やすい構造になっていました。※要害とは、地形が険しく攻撃を防ぐのに適していること。

武田信玄の死後、1575年の長篠の戦いの後に子の勝頼によって新府城(韮崎市)が築城されますが、織田の軍勢にわずか68日で未完のまま攻め落とされてしまいます。勝頼は自ら城に火を放ち逃走しますが、追手に討ち取られてしまいます。ここに武田氏が滅亡します。

その後、秀吉の命により甲府城(舞鶴城)が築城され、甲斐統治の中心となりました。

武田氏館跡には現在、武田神社が建てられていますが、これは1919年に建てられたものです。

甲府周辺の観光スポット

  • 山梨県立美術館 「種をまく人」など、ミレーの作品を多く所蔵する世界的に有名な美術館。
  • 甲斐善光寺 長野の善光寺と同様にお戒壇(かいだん)めぐり(仏堂内陣の下の暗い所を歩くこと)ができる。
  • 昇仙峡 落差30mの仙娥滝(せんがたき)がある。

その他にも、富士山や富士五湖、石和温泉や信玄公の隠し湯として有名な下部温泉など、観光スポットが盛りだくさん。 高速バスでも東京から甲府駅まで約2時間と日帰りでも観光が楽しめます。

武田氏館の基本データ
築城者 武田信虎(たけだのぶとら)
別名 躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)
天守
アクセス JR甲府駅からバス、徒歩約30分
スタンプ設置場所 武田神社宝物殿入口、武田神社神府集札授与所
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