旅行業協会への加入について詳しく解説します。
まず、加入するとはどういうことか?
旅行業協会は「JATA(日本旅行業協会)」と「ANTA(全国旅行業協会)」の2つがありますが、それぞれ正会員と協力会員(JATA)と賛助会員(ANTA)の2種類ずつの入会方法があります。
会員の種類 | 入会資格 | |
正会員(保証社員) | 旅行業法に基づく旅行業者 | |
協力会員 / 賛助会員 | JATA: 旅行業法に基づく旅行業者(JATA正会員を除く)及び旅行業者代理業者並びに旅行サービス手配業者 ANTA: 本会の目的に賛同する者(旅行業者、旅行業者代理業者または旅行サービス手配業者) |
混乱する一番のポイントは、必ずしも「入会」=「正会員(保証社員)」になることではないということです。
では、旅行業法(旅行業協会)の条文をみてみると、以下のように解釈できます。
「旅行業協会は、社員の資格について、旅行業者、旅行業者代理業者または旅行サービス手配業者の別以外の制限を加えてはならない。(旅行業法43条)」
解釈すると、以外の制限とありますので「旅行業者、旅行業者代理業者、旅行サービス手配業者の別によって入会できる内容が違う」ということです。入会できる内容とは、「1.正会員」「2.協力会員または賛助会員」の2通りです。
以上をもとにポイントを整理すると、
ポイント
1.旅行業者、旅行業者代理業者、旅行サービス手配業者は旅行業協会へ加入することができる。
2.加入するということは、必ずしも正会員(保証社員)になるということではない。
3.保証社員(正会員)になれるのは旅行業法に基づく旅行業者のみ。
4.旅行業者は正会員または協力会員(賛助会員)のどちらも選択可能。
以上を踏まえて問題を解いていきましょう。 確認テスト「旅行業協会」
参考資料:「JATA(日本旅行業協会)」 「ANTA(全国旅行業協会)」