国内旅行実務 国内航空運賃

過去問(平成26年総合)
日本航空の小児および幼児に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
a. 満12歳の小学生は、小児普通運賃を適用することができる。
b. 小児普通運賃で同一路線を有効期間内に往復する場合は、往復割引が適用される。
c. 小児普通運賃の払戻手数料は、大人の半額である。
d. 大人に同伴され座席を使用しない3歳未満の幼児は、同伴者1人につき1人が無料である。

普通運賃についての問題です。普通運賃の年齢区分は以下の通りです。JR、バス、フェリーと違い小学生が小児に含まれない点を注意しましょう。

普通運賃
以下の年齢により、国内航空運賃が分類される

大人 小児 幼児
12歳以上 3歳以上12歳未満 3歳未満
12歳の小学生も大人扱い 大人の50%相当額(通常期) お大人に同伴され座席を使用しな場合に限り、大人1名につき幼児1人が無賃
割引運賃
・割引対象は運賃で、料金は原則割引の対象にならない
・小児旅客の運賃は、原則として割引が適用されない
取消手数料
・取消手数料は、大人の料金に対し、小児はその半額の料金になる(各規程あり)
払戻手数料
・払戻手数料は、大人・小児同額の料金が必要である(金融機関からの振込手数料を考えると、大人・小児同額の手数料がかかるの)1区間430円
選択肢a. 満12歳の小学生は、小児普通運賃を適用することができる。

満12歳とは12歳に達しているため、小学生でも大人料金になり、この選択肢は間違いです。

選択肢b. 小児普通運賃で同一路線を有効期間内に往復する場合は、往復割引が適用される。

小児普通料金には原則、割引が適用されないので、この選択肢は間違いです。

選択肢c. 小児普通運賃の払戻手数料は、大人の半額である。

払戻手数料は、大人・小児とも同額なので、この選択肢は間違いです。

選択肢d. 大人に同伴され座席を使用しない3歳未満の幼児は、同伴者1人につき1人が無料である。

そのとおり。座席を使用しない場合に限り、3歳未満の幼児は無料になるので、この選択肢は正解です。

正解:d


過去問(平成24年総合) 一部抜粋
全日空に関する次の記述のうち、正しいものをすべて選びなさい。
a. 「片道運賃」の航空券を搭乗日の2日前に予約した場合、当該航空券の支払い期限は予約便出発時刻の20分前までである。

普通運賃と往復割引(往復運賃)についての問題です。条件、購入期限、有効期間など、詳しく解説していきます。

普通料金と往復割引運賃
普通運賃 往復割引
年齢 12歳以上、12歳未満は半額 12歳以上、小児は適用なし
条件 有効期間(発行日及び発行日の翌日から起算して90日間)以内に同一区間を往復すること
予約期間 搭乗2カ月前の同日(9時30分から)~搭乗当日
・同一日がないときは、その前日(8月31日⇒6月30日)
搭乗2カ月前の同日(9時30分から)~搭乗当日
・同一日がないときは、その前日(8月31日⇒6月30日)
・復路も同時に予約する
購入期限 1.搭乗3日前より前に予約
・予約日を含め3日以内に購入
2.搭乗2日前以降に予約
・搭乗日の出発時刻20分前までに購入
予約変更 変更可能
※搭乗者、区間の変更はできない
有効期間 1.予約がある場合
・予約便に限り有効
2.予約がない場合(オープンチケット)
・発行日及び発行日の翌日から起算して90日間
搭乗日後の払戻し 航空券の有効期間満了日の翌日から起算して10日以内
払戻手数料 1区間430円と所定の取消手数料
取消手数料 出発時刻前の払戻の場合、取消手数料は発生しない
購入できない期間 なし あり、路線により異なる
選択肢a. 「片道運賃」の航空券を搭乗日の2日前に予約した場合、当該航空券の支払い期限は予約便出発時刻の20分前までである。

上記の表より、普通料金の購入期限は、搭乗2日前以降に予約をした場合は、搭乗日当日の出発時刻の20分前であり、この選択肢は正解です。(問題から選択肢を一部抜粋)


過去問(平成25年)
全日本空輸による次の「eチケットお客様控」 に関する以下の記述のうち、誤っているものを選択肢の中からつ選びなさい。
〈資 料〉
5 月1日・5 月4日の東京/羽田〜沖縄区間の運賃(ANA)
普通運賃(片道運賃)は40,970円(羽田空港の旅客施設使用料290円を含む)
往復運賃の片道分は36,970円(羽田空港の旅客施設使用料290円を含む)
ア 4月30日に往路、復路とも取り消し、払い戻しをした場合、この適用運賃は取消手数料が不要であるため、1区間あたり払戻手数料430円が差し引かれ73,080円が返金される。
イ 往路便利用後、復路便出発までに予約の変更や取り消しの手続きができず、復路便に乗り遅れた場合、同一会社、同一区間であっても他の便に振り替えて利用することができないので、復路便については払い戻しとなる。
ウ 往路便利用後、5月3日に復路便の予約を取り消し、払い戻しをした場合、この適用運賃は利用便出発時刻前の取り消しであれば取消手数料が不要であるため、73,940円から、往路便は普通運賃(片道運賃)適用となる40,970円と払戻手数料430円を差し引いた32,550円が返金される。
エ 往路便利用後、5月3日に復路便の予約を取り消し、払い戻しをする場合の払戻期限は、復路便航空券の有効期限である2013年 5月4日の翌日より起算した2013年5月14日である。

この問題のポイントは、航空券の取消しの時期、往復航空券を取り消した時の払戻し額です。

選択肢ア 4月30日に往路、復路とも取り消し、払い戻しをした場合、この適用運賃は取消手数料が不要であるため、1区間あたり払戻手数料430円が差し引かれ73,080円が返金される。

1区間420円の払戻手数料を支払うので、この場合2区間となり、420円✕2=840円の払戻手数料がかかります。よって、73.940円-860円=73.100円が返金されるので、この選択肢は正解です。

選択肢イ 往路便利用後、復路便出発までに予約の変更や取り消しの手続きができず、復路便に乗り遅れた場合、同一会社、同一区間であっても他の便に振り替えて利用することができないので、復路便については払い戻しとなる。

往復運賃は、予約がある場合は予約便に限り有効なので、出発前までに予約の変更・取消しができなかった場合は、有効期限の満了日の翌日から起算して10日以内に払戻の手続きをしなけらばならないので、この選択肢は正解です。 (この場合、払戻手数料の他、取消手数料も支払)

選択肢ウ 往路便利用後、5月3日に復路便の予約を取り消し、払い戻しをした場合、この適用運賃は利用便出発時刻前の取り消しであれば取消手数料が不要であるため、73,940円から、往路便は普通運賃(片道運賃)適用となる40,970円と払戻手数料430円を差し引いた32,550円が返金される。

往復航空券の片方を取り消した場合に払い戻される金額が問題になっています。

往復航空券の片方を取消すときの計算方法
1.往復割引で購入した金額から、正規の片道航空運賃を引く
・往復を購入する条件で割引いた金額なので、片方を取消した場合は、既に利用した航空券に関しては片道航空運賃に置き換える
2.差引いた額から払戻手数料を引いた額が、払戻金額になる
※出発後に払い戻す場合は、取消手数料も発生する

この選択肢の場合、往復割引料金73.940円からすでに利用した片道航空券40.970円を引き、出発前なので支払手数料の430円を引いた額が、払戻額になります。よって、払戻金額は32.540円になり、この選択肢は正解です。

選択肢エ 往路便利用後、5月3日に復路便の予約を取り消し、払い戻しをする場合の払戻期限は、復路便航空券の有効期限である2013年5月4日の翌日より起算した2013年5月14日である。

まず、問題の発行日が3月6日になっていることを確認したうえで、この選択肢の解説に入ります。

上の表「普通料金と往復割引」の中の航空券の有効期間に「予約がない場合、発行日及びその翌日から90日間」とありました。この選択肢では、出発前に復路を取消していますので、この時点でこの往復航空券は「予定がない」往復航空券になります(ここがポイントです)。よって、発行日及びその翌日から90日間は有効期間となり、払戻期間は有効期間満了日の翌日から10日以内となるため、3月6日の翌日から90日間の6月4日が有効期間満了日となります。よって、その10日後の6月14日が払戻期限となるため、この選択肢は間違いです。

正解:エ


過去問(平成26年)
全日本空輸による次の航空券(eチケットお客様控)に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
ア 旅客の都合により4月2日に予約を取り消し、払い戻しをする場合、払戻手数料のみかかり、取消手数料は不要である。
イ 搭乗当日、仙台空港において搭乗便より前の便に空席がある場合であっても、搭乗便を変更することはできない。
ウ 旅客の都合により搭乗便に乗り遅れた場合、搭乗当日、仙台空港において搭乗便出発時刻以降に予約の取り消しを行っても、当該航空券は無効のため運賃の払い戻しを受けることができない。
エ プレミアムクラスへの変更であれば、搭乗当日、仙台空港において搭乗便より前の便のプレミアムクラスに空席があれば、有料で搭乗便を変更することができる。

前の過去問では、普通料金とその往復割引についてみてきましたが、次の問題は、割引チケットに関する問題です。普通運賃では、出発前は取消手数料がかからなかったり、変更も自由に行えました。割引チケットはどのような契約になるのか、みていきましょう。

JALとANAでは同じような割引チケットを販売しています。代表的なものは以下の通りです。

JALとANAの割引チケット(特便割引、特割)(先得割引、旅割)
特便割引(JAL)、特割(ANA) 先得割引(JAL)、旅割(ANA)
利用条件 3歳以上(料金は大人) 
予約期間 ・特便(21,7,3,1)日前まで
・特割(3,1)日前まで
・先得(75,55,45,28)日前まで
・旅割(75,55,45,28,21)日前まで
変更 不可(同一便でアップグレードは可能、差額支払) 不可
払戻手数料 航空券1枚につき430円
取消手数料 取消時期と距離に応じて取引手数料が設定されている 適用運賃に所定の率(%)を乗じた額を支払う
国内線旅客施設使用料 取消手数料の支払いの際、合計運賃額から国内線旅客施設使用料が引かれる
その他 利用できない便、時期がある 利用できない便、時期がある
国内線旅客施設使用料
年齢 羽田 成田 名古屋(中部) 北九州
大人(満12歳以上) 290円 440円 310円 100円
小人(満3歳以上満12歳未満) 140円 220円 150円 50円

それでは、各選択肢を解説します。

選択肢ア 旅客の都合により4月2日に予約を取り消し、払い戻しをする場合、払戻手数料のみかかり、取消手数料は不要である。

この手の問題が出たときは、普通運賃と割引運賃のどちらのチケットかを確認してください。今回は「特割C」とありますので、ANA特割チケットということになります。上の表にも記した通り、割引チケットは必ず取消手数料がかかりますので、この選択肢は間違いです。

選択肢イ 搭乗当日、仙台空港において搭乗便より前の便に空席がある場合であっても、搭乗便を変更することはできない。

その通り。この特約チケットのみならず、上記に記した割引チケットは予約搭乗便を変更できませんので、この選択肢は正解です。

選択肢ウ 旅客の都合により搭乗便に乗り遅れた場合、搭乗当日、仙台空港において搭乗便出発時刻以降に予約の取り消しを行っても、当該航空券は無効のため運賃の払い戻しを受けることができない。

予定搭乗便の出発日の翌日から起算して10日以内に払戻しを受けることができるので、この選択肢は間違いです。(取消手数料と払戻手数料がかかる)

選択肢エ プレミアムクラスへの変更であれば、搭乗当日、仙台空港において搭乗便より前の便のプレミアムクラスに空席があれば、有料で搭乗便を変更することができる。

同一便でのクラス変更(差額を支払いアップグレード)することができるので、この選択肢は間違いです。

正解:イ


最後に、その他の割引について解説します。 あまり出題されていない範囲ですが、ポイントを押さえておきましょう。

当日シルバー割引(JAL)、スマートシニア空割(ANA)
利用条件 満65歳以上
予約 不可(当日空席がある場合のみ利用できる)
購入期限 当日(予約できない)
変更 搭乗当日にアップグレードが可能(空席がある場合、追加料金を支払う)
払戻し 有効期間満了日の翌日から起算して10日以内
払戻料金 航空券1枚につき430円
利用可能期間 通年
スカイメイト(JAL)、スマートU25(ANA)
利用条件 満12歳以上26歳未満
予約 不可(当日空席がある場合のみ利用できる)
購入期限 当日(予約できない)
変更 搭乗当日にアップグレードが可能(空席がある場合、追加料金を支払う)
払戻し 有効期間満了日の翌日から起算して10日以内
払戻料金 航空券1枚につき430円
利用可能期間 通年

練習問題 目次

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